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似あう色目:
パーソナルカラーのチェックで金色は×という診断された方は、しょうがないプラチナで値段のことはは覚悟しましょう。(笑)
 
 
 
 
まず最初に・・
何故ジュエリーに貴金属が使われるのか?大きく 三つの理由があります。
さぁ、ちょっと長いけどいってみましょう!

理由1:.錆びない
古代より世界各地で使われてきました、主に金と銀です。プラチナは埋蔵量が少ないのと高度な精錬技術が必要なため、一般の宝飾品に使われるようになったのは昭和30年代後半から40年代にかけてです。
理由2:貴金属それ自体の希少性と価値
チェーン・ブレスレット・リングなどの製品に加工されて、それこそ世界中で身につけられています。財産という要素も大きいでしょう。国情が不安定な地域の人々はその国の通貨を信用していません。危険を感じて隣りの国に逃げ込んでも、自国の通貨は紙切れですが、金は万国共通ですから食料などと交換することも可能です。平和な日本では考えられない動機ですが、アクセサリー的な意味合いよりも、いわば貯金のような感覚で金製品を買っている人々も、全世界にはたくさんいるのです。
理由3:上の二つ要素をふまえた上で
業者側のダマシの手段として地金が使われています

では、比較してみましょう
ここでは地金の価値の差を理解してもらうために、それぞれの価格を下記のように設定してみます。
1グラムあたりの相場価格めやす
プラチナ
2700円
1100円
20円

これはほぼ最近の価格に近いもので決して現実離れした価格ではありませんが、 相場価格ですと変動しますので、便宜上このようにして比較してみます。

比較1:金(ゴールド)について
多くの製品はk18として製品化されていますが、それは純金が柔らかすぎて加工しにくいことと、変形しやすい・チェーンの場合切れやすいといった技術的なファクターが主な理由です。
ではk14というのは何なのか、ここで金額の比較、k18は金の含有量が75%、k14が58.3%で純金換算で825円と641円になります。それぞれの金属で5グラムのリング枠を作ったとして、k18が4125円・k14が3205円となり、約千円近い差が出ます。
コストを下げるためにイヤリングのパーツや地金が多く使われるブローチなどに、使われています。まあこれは少しでも手頃な価格でアクセサリーを楽しんでもらうための、手段と言えるでしょう。
しかしk14ホワイトゴールドという名の下に、プラチナ900の代用品として使われると、話が変わってきます。この頃はk18ホワイトゴールドという地金も使われるようになってきました。
比較2:プラチナについて
ほとんどの製品にはpt900・pt850と刻印が打ってあります。これもつかいみちによってチェーンや結婚指輪は850で、リングなどは900が多く使われます。この違いはコスト面よりも、地金の堅さを出すためと考えたほうがよいでしょう。
価格の差は900が2430円で850が2295円でわずかです。
比較3:.銀(シルバー)について
これは銀と言うよりスターリングシルバーと言ったほうが、耳慣れているとおもいます。 アクセサリーや食器に使われているのはほとんどがこれです。
1000分の925という銀の含有率です。価格は18.5円です。ちなみにアルミニウムは1g0.16円ぐらいですから、それと比べれば100倍高価な地金ですが、金の価格の60分の1しかなくプラチナの70分の1ともいえるのです。よく金・銀・財宝ザックザクなんて言いますが、金と銀とでは天と地ほどの価格の差が有るのです。
一般にものすごく銀が過大評価されています。銀は貴金属と言うよりむしろ工業材料と考えましょう。そうしないと上手く悪徳業者に騙されますよ。

まだまだ・・
いろいろあります、地金のトリック
インチキ商法

ここまで地金の価格を比較してきたので、この価格差と一般の人々の思いこみをうまく使ったインチキ商法をご紹介しましょう。
通販でよくある何と1ct・何と2ctの例のやつを、チョイとコスト計算してみましょう。
リングの枠のキャスト制作費は何千本も作るので一本100円で、地金はスターリングシルバーで10グラム使ったとして185円、キュービックジルコニアはダイヤに比べればタダ同然ですから一応1000円として、合計1285円というところでしょうか。あくまでも仮の計算ですから、業者の方は元値はもっとやすいよ、と言うかもしれません。これを1万円で売るんですから、そうそうペンダントもおつけしてなんてやってますけど、アレも500円くらいですか、合わせて1785円売値が1万円ですから元値の五倍強で荒利が約8200円になります。もちろん雨あられとコマーシャルやってるのでそのコストは別としても、これってチョット変だと 思いませんか。

と言うことで昔から金と銀と言うように同等に近いイメージでとらえられがちですが、実際の価格はおどろく程の差があります。ちなみにk18(1グラム900円)で10グラムのリングを作るとして、他のコストを足さなくても9000円となり、とても1万円では売れません。
プラチナ900ならリングだけで軽く2万円を越えてしまいます。スターリングシルバーのプラチナ仕上げなんて言っていますが、プラチナなんてかけらも使っていません。単なるロジュームメッキです。キュービックジルコニアにしてもダイヤのイミテーションですから、ダイヤではないのにいかにもダイヤについで価値が有るような言い回しで、タダ同然の合成石をくっつけた製品です。
シルバーは貴金属ではないのです。

有名ブランドでもシルバー製
シルバー製のアクセサリーをかなり高い値段で売っていますが、前項に書いたように元値ははっきり言って数百円、それを皆様ありがたがってものすごく高い価格で買っているのを見ると、ブランドの力まざまざと言う感じです。
しかし製造コストはタダ同然と知ったうえで、納得しているのならよいのですが・・・・。
私なら買いませんねいくらデザインが良くても、あまりにバカバカしいですから。
次にk14ホワイトゴールド
と言う地金もよく見かけます。これははっきり言ってpt900・pt850の代用品です。シルバーより高級感がありプラチナより安いと言うことです。
k18よりpt900が使ってある製品のほうが高級品だと思わされてきた、変な地金信仰の産物だと思ってください。
変な地金信仰とは
いかなるっものでしょうかたとえばまったく品質も大きさも同じダイヤモンドをk18とpt900のリング枠に留めたとします。そしてどちらが品質が高いか多くの人に見てもらったとしましょう。するとそのかなりの人がプラチナ製と答えるはずです。確かに地金の単価でみるとプラチナが高いですが、留めてある石の品質には本来は関係ないのです。
しかしお客様はふつう品質の微妙な違いは判別できません。あきらかに色が違っていたりすればべつですが、そこで地金の違いで判別してしまいがちです。 どうしてこんな事になってしまったのでしょうか。
色々細かい理由が考えられますが、大きい原因として元々比べるべき性質ではないものまで、どっちが良い・悪いとなんでも差別化し、色分けしようとする日本人の悪い慣習に根ざしていると思います。 たとえば宝石の中でダイヤが一番・王様みたいなことをよく言いますが、それぞれの石に特長があり、性質もちがいます。 色も形も違う物を無理矢理差別化する理不尽な物差しはただ一つ、お金しかないでしょう。 そう金額が高いものが良い物だ、になってしまうのです。

要するにその人に似合う・服装にあう・自分の好みにあっている、それが一番です。
k18の枠にダイヤやエメラルドでもかまわないのです。
硬化純金
最近耳にする言葉で硬化純金というものがあります。現在世界中で金の取引が行われていますが、純金として世界に通用するのは、99.99%の純度の地金でいわゆるフォーナインと呼ばれています。
その純金に極微量のチタンをまぜて硬度を高め、加工しやすくしたのがこの硬化純金です。純金は柔らかくねばりが有るために細かい細工ができにくいので、k18などのように別の金属をまぜて細工しやすくするのと、もう一つ変形や破損しにくくする意味があります。では何故硬化純金が必要なのでしょうか。確かに山吹色ですし、みためでは全く変わりません。そして純金のふうあいそのままで以前より繊細な細工ができるのは、製品のバリエーションも増えて結構な事だと思います。
けれども世界のスタンダードはあくまで純金は99.99%(フォーナイン)です。
99.9%のこの金属は本当は何と呼べばよいでしょう。
おまけにk18ホワイトゴールドについて
最近でてきましたねテレビショッピングなどに、前からピンクのk18などカラーバリエーションはあり、スリーカラーリングなどに使われていました。
しかし使われ方が少しきにくわないんです。 やはりプラチナの代用品のにおいがします。
この大不況のなかでなんとか売るために、プラチナの色だけ拝借ということで、コストの低いk18ホワイトゴールドが登場ということでしょう。
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