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:プチ暴露ネタ
 vol.2
 vol.1
 ちょっと一服
ブランド考
 
  :: m e m o ::
めも:
もっとないんか!新ネタ!
少しずつ思いだします・・
 
 

 Vol.1

08:甲丸リングの謎
07:ペットジュエリー
06:ヒスイの色抜き

05:ダイヤと刀
04:私だけが知っていた事を悟られた

03:欠けたダイヤモンドのリフォームの仕事
02:仕上がりの良さだけしか、頭に無かったある職人さんの喜劇
01:儲かることなら何でもやってしまう宝飾業界の懲りない面々


甲丸リングの謎
ロードオブザリング にちなんでと言う訳では無いのですが、 k22極太甲丸リングの謎。
かなり前の事、後にも先にもこの時一回しかやったことが無い「風変わりなリフォーム」でした。
ビニール袋に入ったその奇怪な物体と手紙が届き、私はパッと見には何だか解りませんでしたが、直ぐに理解しました。
手紙は「その物体で甲丸リングを造れないか」という問合わせでした。
最近特に都会では見かけなくなりましたが、地方に行くと時々一瞬ギョッとする笑顔に出会った事があると思います、解ります?キ・ン・バ
獅子舞のオシシの歯の様な金歯、だった残骸たちだったのでありますその物体は。そしてその次に一瞬ですがイヤ〜な妄想にとらわれました。 これって死んだ人のを外した? まさかそこまで・・・(^^;と、すぐにその妄想を打ち消しました。
そしてリフォームの打ち合わせの電話で判明したのは、この金歯の持ち主の歯周病が悪化して総入れ歯にしてしまい、金歯が不要になってしまった。このまま持っていても、どうしようもないので私のところに飛んできたという訳でした。そして甲丸にという事になりました。
でも職人さんは嫌がりましたよ、だって元は人の金歯ですから、触りたくないですよね。かく言う私もそれを一度もビニール袋から出さずにさっさと師匠のところに送っちゃいましたもんね。
さすがに歯は付いていませんでしたが、所々に歯科用のセメントが着いているのを、引っ剥がして溶かして造るんですから、どうしても職人さんは触らざるを得ないわけで、ブーたれるのを師匠がなだめすかして、やっと出来ました。
が、師匠曰く
こんな気持ちの悪いリフォームは、二度と引き受けるな!!
ちなみに歯科用の金はk22で宝飾品のk18より純度が高い。
私が思うに、すぐに磨り減ってしまうのでは?と、で歯科医に聞いたところ長年の経験で、k22の粘りが適しているとの事でした。
最近は、自ら金歯にしたいと言う人はほとんどいないそうです。
おまけついでに漏れ聞いた話。 これ、火葬場のちょっとしたお小遣いになっているとか・・・。
そりゃ身内の人の遺体から、金歯を引っこ抜こうなんて普通は考えもしませんよね。
でも金は究極のリサイクル金属ですから、捨てちゃうにはもったいないと言うことです、ハイ。
2002.03.03

ペットジュエリー
今から17、8年前、私はトイプードルを初めて飼いました。
しばらくして美容院にトリミングに出し帰ってきた愛犬を見ると、耳にカワイイ飾りが付けてありました。オスなのにリボンですから本来の感じとしては、変なはずなのですが、変じゃないカワイイ!!オカマのイメージがチョイとダブりますが・・・。 それから私の頭に妄想がモクモクと、わき上がって来ました。
そうそれこそがペットジュエリーと言うものでありました。それからは明けても暮れても、頭の中はそればかりで、当時の愛犬白プーが実験台で画像のオブジェが、その妄想の残骸です。
18Kの髪(毛?)留め飾り ↓
冷静に考えれば、ダメなものはダメなのですが、人間は一度妄想の迷路に入り込むと、ブレーキが効きません。パールのネックレスも犬サイズで作り、あげくに知人のミニピン(ミニチュア・ピンシャー)のネックサイズに合わせて、k18で 喜平のネックレスも作り、その写真まで撮りました。いきおい止まらず、白いトイプードルのモデル犬を借りてきての商品撮影にまでおよびましたが・・・。
ワイルドなネック レスが似合う、ミニピン
ヘッドとパールネックレスをつけたショードッグ
それを正気に戻したのが我が師匠の言葉でした。
「いつまでこんな変なモノを職人に作らせるんだ。 職人にはプライドがあるんだ、オレなんかとてもじゃないが、犬の頭飾りとは言えねえから、何とかごまかして金持ちの娘のかみかざりとか言って、作ってもらってんだぞ!!」
結局犬はどうしたって活動的で、暴れもするし走り回ります。パールだろうと、ダイヤだろうとワン関せずです。結論、留め金具が開発出来なかったのでありました。
唯一、留められる方法、それは、輪ゴムです。
♪一応本物の宝飾品ジュエリーです
ハイ、これを輪ゴムで お宅の愛犬にぜひお付け下さい似合いますよー・・・・・♪
これはさすがに商品イメージにあいません。さすがにやっと妄想から覚めました。思いこみとは恐ろしい ものです。
2001年の夏、また白いトイプードルを飼い始めました。カワイイ姿を見ていましたら、封印されていた 悪夢がよみがえってきた訳です。
私は時々変な妄想にはまって、痛い目にあいますね、オソマツでした。
2001.10.14

ヒスイの色抜き
ある日電話が有り、相手の名前を直ぐには思い出せませんでした。
そのお客さんは直接会ったことがない方で、以前別のお客さんを通して、ヒスイのルース(石だけ)を販売した方でした。話によるとプラチナ台のリングに造ってもらったら、
色が抜けちゃったと言うではありませんか。
早速先方に行き現物を見てみると、なるほど無惨な抜け石になってました。その方の話では前にk18で造ってもらった時は何ともなかったと言ったので、ピンと来て全て同じ業者に発注したのか確認しました。その上でお客さんにこれは十中八九、石留めして仕上げの最後にロジュームメッキをかけたためであることを、説明しました。
そしてもう決して元にはもどらないので、業者に同等品で弁償してもらうしかないとも言って帰ってきました。
すると数日後、また電話がかかってきて、造った業者が「ヒスイがニセモンだから、色が抜けた」とか言っていると言うでは有りませんか。おまけにその客も何となく私に疑いを持っている口ぶりだったので、私も頭に来て、絶対本物だから御徒町の中央宝石研究所に持ち込んで、鑑別してもらえば解る、色抜きしたヒスイでもちゃんと白黒がつくこと。
そして何より、相手がゴネルのはパーにした石が本物で有ることを解っているからこそ、弁償するのにはかなりの金額がかかるので、何とかごまかして私に責任をなすりつけようとしている事を説明して電話を切りました。
余談ですが、あの時のことは今思い出しても、腹が立ってきました。さーそれから後が大変だったみたいですよ。私から見放されたそのお客は消費者相談センターかなんかに泣きつき、中研に「抜けヒスイ」を持ち込んで鑑別してもらったり。
結局ヒスイは本物の色抜けと鑑別され、業者もしぶしぶロジュームをかけた事を認めて、弁償したそうですよ。
何故こんなかわいそうなヒスイが出来たかと言うと、全ては無知な業者と職人の責任ですが、では何故ロジュームメッキをかけてしまったのか?通常キャストの枠やパーツにはロジュームがかけてあります。
これはコストを下げるために、磨きの工程を省いてツヤを出すためです。従って一品物の今回の場合、本来メッキはかけません。(私の所では)しかし多分仕上げが不完全だったのと、いつもの習慣でついやってしまったのでしょう。私に制作を依頼していたら、あのヒスイも糸魚川の白ヒスイみたいにならずに済んだんですけどね。何しろ、
緑色がほとんどヌケちゃってたので、初めに見た時は私もぅただビックリでした。
こんなヒスイが
こんなグレーに
2001.3.21
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ダイヤと刀
今から20数年前ある男の人が、ある女の人と結婚したいなーと思いをつのらせました。そのためには是非とも婚約指輪を買わなければと、何故なのか思いこんでしまったのでした。
(こんなに前からデ・ビアスの呪いはあまねく全国に蔓延していたんですね。)結婚するにはまとまったお金も用意せねば!
そう考えた男の人は取りあえず自分の身の回りのものを見渡してみると、ありました金額のはるものが、それは日本刀でした。
そしてそれを売って結婚資金にし、ダイヤの立爪リングを買いめでたく結婚の運びとなりました。
時は流れて現在、その男の人は2人の娘さんにも恵まれ、親子4人+ネコの幸せな日々を送っていました。ある晩のこと、その一家と1人の変な男とその奥方が、なぜか一緒に酒を飲みながらワイワイ盛り上がっていました。
ひょんな事から婚約指輪の話題になり、ご主人も婚約指輪を贈ったのだということから、日本刀のエピソードがとびだしてきました。奥さんも、2人の娘さんも初耳の話でした。
指輪はしまいっぱなしで全く使われていません。
早速、変な男は提案しました。
『それなら娘さんのペンダント・ヘッドにリフォームしよう』
娘は喜ぶ、奥さんもOK。
ご主人はエピソードでの苦労もあり、リフォームする事に少し抵抗はあったのですが、結局やることになりました。しかしその後に変な男としては1番出てきてほしくない、
切ない質問がご主人の口から出てきてしまったのです。『もしもあの日本刀を売っていなければ、いまこのダイヤの指輪とどっちが値が張ったかなー』まぁ実際、無いものとの比較は無意味なんですが、変な男は情け容赦もなく言い放ちました。『そりゃー何て言っても日本刀でしょ、当時だってそこそこの値で売れた刀なら、今だって結構しますよ。』さらに追い打ちをかけるように、『ダイヤモンドは店で買うときは、結構しますけど、それを質屋にでも持っていけば二束三文ですからね。』ご主人は本当にガックリしてしまいました。実はそのご主人、変な男@私の奥方の親戚のおじさんだったのでした。
2人の娘さんは時々メールをくれるのですが、先日もメールの中で『リフォームしてもらったダイヤのペンダント(元日本刀)愛用しています。』なぁんて、嬉しいこと書いてくれました。元が何であれ、皆さん身に着けずにタンスのコヤシにしておくくらいなら、立爪のダイヤなんてどんどんリフォームして、生きたアクセサリーによみがえらせましょう。
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私だけが知っていた事を悟られた
私は仕事柄、電車の中や人が大勢いるところなどで、ついつい女性が身に着けているアクセサリーや宝飾品に、目がいってしまいます。
もちろん相手に悟られないように、チラッと一瞬にして品定めをするのです。若き独身時代のある披露宴でのこと。
私は新郎側で丸テーブルには新婦側の女性と、独身男を適当に混ぜてセッティングしてあったわけです。まあ上手くいけば新しい出会いが、てな事だったのでしょう。
まあ披露宴は進んで、テーブルの人たちとそれなりに会話もはずみ、何気なく私の仕事が宝石関係だと言うことも知れ、別にかくす様なヤバイ仕事ではないので、宝石の事などを話題にしていたりしていました。
そしてパーティーもめでたくお開きとなり、新婚夫婦に愛想笑いを送りながら、皆様会場を出て出口方面へと流れて行きます。私も引き出物も捨てるわけにも行かず持たされて、クロークでコートやオーバーなどを順番に受け取ろうと、人が集まって来ているときに事件は起きました。わっとか、あっとかそんな声が上がる中で、何やら白い物が勢い良くあたりにパーッと散らばったのでありました。そうパールネックレスの糸切れです。会場の女性従業員らしき人が、
『皆様動かないで下さい、パールをふんずけるといけませんので!』てな事を言ってたと思います。現場は一瞬ビデオのストップモーションのような、妙な状況になりその中で従業員数人が必死になって、飛び散ったパールを集めています。
そしてよく見るといたいた、糸切れの方がボーゼンとして・・・。
ほぼ集め終わったパールを封筒みたいな袋に入れたものを受け取って、振り向いたその女性と目が合ってしまったのです。そして、脱兎のごとく逃げるように帰ってしまいました。なぜか?!ふふん。その人はパーティーの時に私と同じテーブルで、他の人たちともにこやかに話をしていました。そして胸元には60cmセミロング8・玉のパールネックレスが、燦然と輝いていました。が!なぜでしょう?私が宝飾品関係の仕事だと知ると、とたんに私と目線を合わさなくなった女性でした。
そうですそのネックレスは非常に良くできた大変美しいピンク系の貝パール(にせもの)だと、私は見た瞬間から気づいていたのでした。わかっちゃうんだな、すぐ。向こうも気づかれたのをわかったんでしょ。従業員さん達が必死で拾い集めてくれた貝パール、彼女はその後どうしたんだろう。
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欠けたダイヤモンドのリフォームの仕事
長くリフォームを手がけていますが、欠けたダイヤを見たのはこの時だけ。
20年以上前のことですが、後にも先にもこの1個だけ。
真っ二つとかに、潔くワレルのではなくダイヤが部分的に欠けるなんて。
皆さん想像できますか?
0.4ctくらいの大きさの丸いダイヤ(ラウンドブリリアントカット)の立爪リングで、爪6本うちの一本がかかって留めていた部分が、ペキッと取れちゃった状態でした。(ダイヤのかけらは見つからなかった。もっとも見つかってもくっつけることは、不可能ですけどね。)ま、びっくりしましたよ。
なんでこんな信じられない事が起こったのか?
それはなんと夫婦ゲンカの果ての悲劇(ダイヤにとっての)だったそうです。物が飛ぶは殴り合うはのかなりのバトルのその最中に、(私は見ていたわけではありませんが、)間違いなくピキッかペキッか解りませんが、欠けちゃったですよね、ダイヤモンドが。
しかしなんでそんな険悪かつ危険な状況の時に、立爪ダイヤリングなんか着けていたのかは残念ながら聞き漏らしました。その後結局離婚したそうです。しっかし、よほど特殊な力が複雑に一点に集中したんでしょうね、一瞬にしてモギ取った様な形でしょうか。
そこの部分以外にはヒビも入っていないんですからホントに不思議としか言いようがありません。
さてどうやってこの困ったダイヤをレスキューしたものか、正直言って悩みましたよこれは。
欠けた部分を消すまでカットしてしまうと、0.4ctがメレーダイヤみたいに小さくなっちゃうし・・・、そこで天才リフォーマーは苦し紛れの迷案をひねり出したのであります。

リフォーム方法

そのウルトラCとは
ラウンドブリリアントカットをハートブリリアントカットに、見せかけるというせこい、いや素晴らしくエコノミーなアイディアだったのでした。
欠けた部分をそのままハートの上のくびれの下に隠してしまおうということ。まずプラチナでハート型を作って、ダイヤを「ふせこみ」と言う石の留め方で、爪なしで囲い込むように留めリングに再生しました。
リフォームのイメージは下図のごとき。

欠けた0.4ctダイヤ

ハート型にふせこむ

間近でじっと見ない限りばれないという、いわば瞬間芸のような?リングではありましたが、かなりの出来映えでしたよ。もっとも少しズングリムックリしたハート型ではありましたけれど。
ははは。

仕上がりの良さだけしか、頭に無かったある職人さんの喜劇
甲府で修業中のことでした。いつものように仕事を頼みにその職人さんの家に行くと、一生懸命にk18の特注のバックル(紳士ベルト用)を作っていました。
「どうだい、眞ちゃん。いいできだろう?」
と見せてくれました。ズッシリと重く、磨きも彫りも申し分の無いできばえで、
「いいねぇ、このデザインなら当然、”全面メレダイヤの彫り止め”で結構な金額になるさなぁ。まぁ、でも絶対に”メンツ”がかかってだろうから、取りっぱぐれ(代金の)は無いでしょ。値段吹っかけてやれば?関西方面からの注文でしょ?そのバックル。」
と私。そこで職人さんが
「何だおめー、出来かけのバックル見て、なんでそこまで言うズラ?」
「だってこれ誰が見たって”菱形”でしょうが。それに他に文字とかマークが無いんだから、おそらく神戸の”本部直系”さんのだと思ぉよ。」職人さんは、ジーッとバックルをみつめて無言。さらに私、
「そうさなぁー、最近○○さんの仕事よぉ、すごい”ダイヤの印台”とか、ぶっとい”喜平のネックレスにメレダイヤの彫り止め”とか、おやまーエグイ仕事が多くなってきたなーと思ってたんだ。」職人さんまだ無言。私続けて
「この手の特注もの回してくる店さあ、御用達なんじゃないの。それにきっと前の仕事のできばえ気に入られてよぉ、”ご指名”なんじゃない?<おい。必ずこの前の職人に作らせるんだぞ>とかなんとかいってさ。」
職人さんがやっと口を開いた。「いやな事言っちょ、でも普通、印台は”四角”ズラ。なんでわざわざ”菱形”で作ってくれっていうのかなーと思ったんさー。」
もうお分かりですね、そう、この職人さんは良い製品を仕上げるのにタダタダ夢中で、せっせと菱形を造り続けていても、それが全国ネットのコワーイ所からのオーダーだったと、その形に潜む深ーい背景にこの時まで全く気が付かなかったのです。
当時その職人さんは若手でも腕が良く、私もよく仕事を頼みに行きましたが、私の予想どうりその後も順調に菱形系の特注物のオーダーが入り続け、ついには女性用のでもエグイ菱形系の仕事も入り始めだしました。気の小さなその職人さんは何かイチャモンがつかないか、ビクビクしながら文字どうり必死になって造り続けていました。ちなみに、現在も続いているのかそれは解りません。
注:印台とは四角形の台座のリングでダイヤを埋め込み周りに星形の模様を彫り入れた形のも多く、ごっついおもに男用のリングのことです。こんなデザイン→
注:喜平とは形が小豆(あずき)に似ているチェーンを90度づつひねったもの。その表面をカットして、平面的にしたのが文中の喜平にあたる。太さもいろいろ。
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儲かることなら何でもやってしまう宝飾業界の懲りない面々
もうかなり前です。世の中ではコピー商品や偽ブランドに対してかなり風当たりが厳しくなっていた時期・・・。
久しぶりに甲府の師匠の店に行き仕事の段取りを済ませ2人でまあ、業界のよもやま話などしておりました。
「ところでHさんやFさんたちはどうしてる?」と私。師匠は何気ない様子で言いました。
「うんHもFもKも今、甲府南署のブタ箱」私はてっきりバクチだと思い、
「なに野球、それとも麻雀で?」
「うんにゃ、あいつらコピー作ってパクられちゃったんだ、バカさよ〜。」
「コピーって、カルティエの三色リングかなんか?」
ピンポ〜ン●
「でも今まで、それこそやりまくってたじゃないの。今回はパクられてガラ(身柄)も持って行かれちゃったんだ。」師匠曰く、
「世の中そういう事に厳しくなっているのに、あいつらたかくくってたんじゃないの、ワッパはめられて綱でつながれて、入って行ったってよ。」
「だれかみてたの?」
「おぅ、交通違反でだれかがたまたま甲府南署にいたらしくてな、あっという間に話が広がって大笑いさよ〜。」
結局警察がいくら取り締まっても、次から次とコピーが出回るのでみせしめの為に、逮捕したらしく何日かブタ箱に泊められ、取り調べでみっちり絞られて出てきたらしい。その面々その後シュンとしているかと思えば、”皆やっているのに何でオレ達だけが!”と、ブーブー言ってたそうです。
でも、さすがにこりたらしくその後コピー商品には手を出さなくなったと、師匠が笑っていました。
ひと昔前だとティファニーやカルティエなどの新作が出ると、1週間か10日もすると、もう甲府の町にはそれのコピーが出回っているという惨状でした。1個だけ本物を手に入れ、それを元型にしてあっという間です。
いくらなんでも、もう現在はやっていないと思いますけれど、でも解りませんね「懲りない面々」ですから、もうかることなら・・・。
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