| Act.1 |
まずこの事を実行できなければ、この後の項目は全く無意味になってしまいます。
それは購入前にどの店で買うか、絶対にフィアンセに決めさせないことです。「婚約リングはティファニーじゃなくっちゃね。」などとは死んでも言わせない。
何故か、もちろん高いものにつくからで良いものをより安くというコンセプトに反します。せっかくのプレゼントだからダイヤを買うときは俺の流儀でとかなんとか言ってダンコ譲らないこと。 |
| Act.2 |
| まずルース(石だけ)をケースに入れて陳列しているコーナーを持っていて、そのコーナーが広い店をさがす。 |
| Act.3 |
最低3店舗は見て回る。
そうして完全な予算の上限金額を決める。その時にあまり質問などしないで説明だけよく聞いて勉強する。ここであまりしゃべるとスゴ腕のセールストークにコロッとまるめ込まれる危険がある。相手は客をダマすのが仕事だと命ずべし。 |
| Act.4 |
それから必ずデパートや有名ブランド店にも行って、価格の違いをよく感じること。
ここでも必ず店員が「ご婚約ですか。」とか言ってニジリよって来るので、いっさいしゃべらず見るだけにしましょう。 |
| Act.5 |
このあたりまで来ると、いやでもダイヤの品質・価格について各店での猛烈なセールストークで、そのメカニズムが解ってくるので、優先順位を大きさ(カラット)とクオリティー(クラリティー・カラー・カット)のどちらにするか、よく考える。
私がお客様に相談された時には、必ず大きさを優先させるように進言しています。 |
| Act.6 |
ここでプロとしての私からダイヤ選びのアドバイスです。
シロウトはダイヤを選ぶ場合、石を目の前に並べられても、データが書いてなければどの石が良いのかなんて絶対に見分けがつかないと書いたので、私の考えた4Cについての最低ガイドラインを教えましょう。まずカラーは(H)以上、(i)まで落とすとさすがに少し黄色みを帯びているのが解ります。カットはgood以上、そしてクラリティーはvs2まで。
最後にカラットですがこれはそれぞれのランクをクリアーした上で、予算の許す限りでっかいのを選びましょう。 |
| Act.7 |
そして上のガイドラインでの優先順位は
一番がカラー、二番がカット、三番目がクラリティーです。
このことを頭に入れてダイヤ選びにいそしみましょう。
ここまでは貴男一人でもOK ですが、次のAct.8は必ず彼女と一緒に。 |
| Act.8 |
ダイヤが決まったらつぎはリングの枠です。
せっかく適当な石をみつけても、フィアンセの気に入るデザインの枠にセットしなければ、ダイヤリングとして完成ではありません。せっかくいいダイヤを選んでも女性はデザインが気に入らないと、だんだん身につけなくなるものです。ここが肝心なところです。
店員が女性だからといって相談してもダメです。彼女と一緒に選ぶべきでしょうね。そうすればたとえどこかのパーティーでダイヤの大きさ合戦になっても、一緒に選んだ、いわばプレタポルテのリングなんですから、プライドをもって使い続けてくれると思います。 |
| Act.9 |
さていよいよ買う事になったら値切りましょう。
貴男が関西系ならいわずもがなですが、ダイヤの値段は1カラットあたりいくらという値決めのやりかたです。 たとえば1カラットあたり百万円として0.4ctのルースの価格は40万円となるわけです。
やみくもに金額で値切るのではなく、パーセントを頭に入れて駆け引きをゲーム感覚で、気楽にたのしみましょう。 でも万一全く値引きに応じないようでナしたら、もう一度その店を考えなおしてもいいかも。 |
| Act.10 |
最後に何故ダイヤはルースで選ぶべきか、についてお話ししましょう。
まずは気に入った枠に納得のいったダイヤをセットできることです。
そして一番重要なことは、みんな同じに見えるチッコイ石に何十万円も払うのに、相手の言ってる事をウノミにしてしまうのはやはりヤバイので、こちらから鑑定機関を指定しましょう。 |
ダイヤの鑑定というものはまずルースの時に全て済ませてあり、鑑定ナンバーがついています。
そして枠に留めたら再度チェックしてリングについた写真を鑑定書に付けます。だから枠に留めたダイヤははずさない限り鑑定はできません。
そして鑑定機関は全くの私企業で公的機関ではありません。そのために怪しい所も少なくありません。ココ山岡のインチキ鑑定書を作成していたのも、ダミーの子会社でした。 |
そこで買いたい石が決まったら、こちらから鑑定機関を指定しましょう。
もしもゴチャゴチャ言って応じなければ、その時点で「はい、さようなら。」別の店を探しましよう。
指定する機関は全国宝石学協会か中央宝石研究所をおすすめします。(ただし、ここ以外が全部だめという意味ではありません。) |